かたなの旅、雑感

今回の旅行

あらためて「かたな」の旅だったなぁとキャリーを引きずりかえりながらしみじみと思ったのでその雑感雑記

 

 

京都旅行敢行の決定打は京都国立博物館の特別展「京のかたな」

今年に入ってから加速しているとうらぶの沼と

去年泣く泣くあきらめた「国宝展」の苦みが後押しになって決行

 

自分のこれまでの刀剣に対する認識知識はマンガやゲーム由来のふわっとしたもので

あとはたまにミュージアムや自社でお目にかかる程度

刀剣、とりわけ美しい刃物全般に対しては

「静かな死」

ということで、海と同じカテゴライズになっています

見つめていると前向きに死にたくなってくる美しき静謐

まぁデザインや用途、逸話やなんやでおもしろいがるものもあるのだけれど

実際の戦場や斬首腹切りは認識しているのですが、平和な現代日本人としてはあまりぴんときていなかったのもあります

あとなんとなく刀身のみより拵に興味を持ってたから

なんかそれこそ今回の図録ヌード写真集じゃん?って

別に興奮とか特に感じないんだけど、素敵なお洋服と合わせてみたい派ってことです

今回少しだけ勉強し茎などの鑑賞も理解したので刀身での展示もどんとこいです

 

雑な行き当たりばったりの旅程の中

京博のかたな展

北野天満宮の宝物殿

本能寺の宝物殿

と、がっつりかたなというものを堪能する結果に

 

まず本能寺さんで刀剣のいろは、作り方を学び、鑑賞のつぼを知る

次に北野さんでコンパクトに多様な刀剣をじっくり鑑賞する

最後に京博でじっくり膨大に鑑賞、好みを探したり

というルートがよいのではと思いました

この逆に回った人間の感想ですが笑

 

事前の予習でとても助かったのがニコ生でした

橋本さんと末兼さん、スタッフさんの掛け合いにコメントも合わさって楽しく知識が増えました

副読本のBRUTUSや国宝100なんかも摂取しつつ笑

 

細見さんの浮世絵制作映像をみたりして思ったのですが

自分の知識の得方、学び方が浮世絵みたいだなって

頭の中に膨大なすりかけの浮世絵が雑多に広がっていて

例えば今回の展示で、訪れた寺社で、たまたま手に取ったリーフレットで「かたな」「とうらぶ」「仏像」「武士」。。。

すりかけの様々な下絵にまた1すり、色が重ねられたなって

作りかけがしっちゃかめっちゃかなのにさらに「後鳥羽上皇」「南蛮拵」。。。追加で墨絵、下書きを拾ってきちゃったり

雑談でとぶガンダムなんかは手書きで書き加えたりマステやふせんを追加する感じ

少しずつ色を重ね美しくなっていく作品(知識)にうっとりしたり、ちょっと熱量が減ってしまっていたすりかけのを取り出してみたり、自分が変わって見方が変わったことに気づいて擦りなおしたり

広く浅く単細胞系にわか人間でおたくの皆様の高みは雲のはるかですが

年を重ね経験を積んできたことで少しは鮮やかな糧が積み重ねられてきているのかな?と考えられるようになりうれしく思いました

今回の特に圧巻の京博などはあまりの情報量にいっそ浮世絵から彫像に進化するいきおいですが

 

京博の展示のさいご、一度結ばれてしまったかたなの歴史

本能寺で展示されていた、平成生まれの刀工の作品をみて歩みは細くも続いているのだと思えうれしくなりました

秋の特別公開で多くの寺宝社宝を見せてくださる、つないでくださっている寺社

ヒストリアでじたろうさんのお話でもありましたがつながれていくもの

遙か過去から未来へと、そのあいだつかの間のうつつ

託され、見届けることを願われる、物言わぬもののかたる物語

この特異点の先

2205年が見届けられないさみしさを思いつつも

そのころにはいまの私たちには知る由もない平成刀、それ以降のかたなたちが追加され

たのしくおもしろおかしくやっているんだろうなと思えたので良かったなと

 

短いひとの今世

それでもこれからまだまだ様々なものと出会う機会は得られるでしょう

それまで精進しますです

ひとまず次は、来年の福岡市博物館「侍」でしょうか笑

知識の色を重ねていきたいと思います